浪人所感4:教科別コメント・その他編

ここからは各教科やそのほか単発ネタを書き連ねていきます。できればすべての項目を読んで欲しいのですが、お急ぎの方はかいつまんで読んでください。

 

・英語

 現役時英語の担当の先生に相談したところ、東工大入試では英単語帳は速単必修編程度で足りるとのことだったので、英語の勉強は基本コミュ英・英表の授業と予復習で済ませていました。しかし、いざ入試対策を始めると東工大・早稲田理工の超長文(1000wordsを超える長文)を読解しきるのに苦労しました。結局現役では国立は受からなかったのですが、敗因は記述力不足だと思います。要は英語を通じて国語力も見られているわけです。

 

・数学

 公式は使いなれるようになるまで演習してから、証明を見て、自分で証明してください。(一応確認ですが、三平方の定理は証明できますか?) 八王子東の数学科のカリキュラムで充分大学合格まで足りますが、東工大入試を考えると東工大の直近15年の過去問はもちろん、東大京大の最近の過去問や東工大の20世紀の入試問題(備考参照)を解いて研究することをおすすめします。どうしても問題集に頼りたい人はZ会出版・理系数学入試の核心(難関大編)などはいかがでしょうか。

 

・国語

 聞く人を間違えています。

 

・化学

 7割暗記 2割計算 1割直感だと思います。直感というのはマークで鉛筆を転がすことではなく計算結果が予想と大きく違って不自然だなと感じることです。その上で東工大化学ですが、正誤判定問で不安な選択肢を勢いで選ばずに計算をある程度合わせれば合格ラインに乗ります。八王子東の化学科のカリキュラムで充分間に合います。あと、実験の授業は他校に比べても多い学校なので自力で予習せず臨むなど無為に過ごすことはやめましょう。

 

・物理

 基礎を固めてください。僕の現役の失敗は力学の基礎をおろそかにしたことです。ちゃんと物体に働く全ての力を漏らさず書けるよう努力をしてください。僕は八王子東の物理科のカリキュラムでは10月末の冠模試までに間に合わないと思い、夏に電磁気を独学したのですが、夏は力学の基礎をやるべきでした。秋冬は過去問演習に追われてしまい、基礎固めなんて後回しにしがちです。過去問演習するなら東北大の問題がとても好きです。

 

現代社

 地理は苦手でどうしても覚えられない一方で、現代社会は昔から政治経済のニュースを見てきたおかげで苦労しませんでした。志望校にもよりますが、現代社会でも受験可能な大学のみを受験される方で現代社会のほうが好きな方は現代社会での受験をお勧めします。

 

・「浪人すること」

 浪人にどのような印象を抱いていますか。浪人していれば圧倒的成長を果たして偏差値+10は固いなどと思っていらっしゃるのでしょうか。幸せな方ですね。浪人したらその問題に有効な小手先のテクニックを学ぶわけではなく、それに使われている基礎事項や背景知識を学ぶので結局現役時にやれることをまた1年かけて学び直すだけです。1年で人は変わるとはいえそこまで大きく変わると思えない(個人の感想です)ので、現役で受かった大学で妥協できるならそれはそれで良い選択だと思います。それでもなお自分が浪人したのは、志望大に強いこだわりがあってのことと、数学・物理の基礎が弱いことを痛感したからです。結果浪人してわずかばかり学力的に成長し、志望校に合格できましたが、圧倒的に成長したのが人間力だと思います。特に、日本語を記述するときの繊細さ、おっかなさにこの年ながらようやく気付けました。恐らくこのことが記述力の底上げに貢献したのでしょう。要するに、個人の努力に大きく左右されることではありますが、浪人して学力は思ってるほどには伸びない一方で、人間的に豊かになると思います。

 

 

浪人所感現役編はこちら:https://dapeton.hateblo.jp/entry/2

 浪人所感浪人編はこちら:https://dapeton.hateblo.jp/entry/3